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施工方法の説明access

ルーフバルコニー

 建築の際、洗濯物を外で干すことができる事を条件として求める方もいらっしゃるかと思います。
 「嘉山の家」の施主様も前述のご希望をお持ちでしたので、ルーフバルコニー(※1)を設置させて頂くことに
 なりました。ルーフバルコニーを採用する場合、設置のメリット・デメリットを良く理解することが大切です。
 ☆メリット
 1.室外で洗濯物を干すスペースを確保できる。(「嘉山の家」の1番の採用理由。)
 2.テーブル・イス等を置いたりし、家族の交流の場として使うことができる。
 3.BBQ等を楽しめる。(住宅密集地では、近隣の方への配慮が必要です。)
 4.ガーデニング楽しんだり、使い方によっては色々と応用ができる。
 ☆デメリット
 1.ルーフバルコニーを設ける場合、一般的な屋根工事費より増額となる。
   「嘉山の家」では、概ね30万円程度の追加費用が発生しましたが、これは掲載の工事費に含まれています。
 2.維持費が一般的な屋根より高い。
   日頃のメンテナンス(バルコニーの掃除等)で、軽減可能です。
 3.屋根を設置しないと、雨風等で洗濯物が濡れてしまう。
   「嘉山の家」では、日差しを遮らない透明な強化アクリル製の屋根を設置。
 4.場合によっては漏水、雨漏り等の原因になりうる。
   信頼できる業者に施工して頂くことはもちろん、日頃の点検・メンテナンスも大切です。
 5.お子様のいらっしゃる方は、転落防止等に注意が必要。
   手すりのピッチに注意したり、室内側からルーフバルコニーが良く見えるように設計することが大切です。
 6.防水の仕様、仕上げの確認が必要。
   漏水予防対策や、火の使用が可能がどうかの確認が必要。
 7.プライバシーの確保が必要。
 8.具体的な使用方法をイメージしてから採用を決めないと、使用頻度が減り、無駄なスペースになりがち。
  
 ※1 ルーフバルコニーとは、下の階の屋根部分(ルーフ)をバルコニーとして利用しているものを指し、
    ベランダとの大きな違いは、一般的に屋根の有無を指します。
    「嘉山の家」では最終的に屋根を取り付けるので、ルーフベランダとも呼べるかもしれません。

ルーフバルコニーの構造

 防水層を補強するために、床面の下地材(構造用合板)は2重張りにしました。
 一般的には雨水が排水溝へ流れるよう勾配をつける際、その勾配は1/50%以上が妥当ですが、「嘉山の家」では
 屋根を設置することから、勾配は少なめに設計しています。
 床の勾配が適切でないと、雨水が滞留してしまい、防水層の劣化が早まるなどして、漏水の原因となります。
 勾配のチェックは念入りにおこないましょう。
 また、排水溝も雨水が排水口(ドレイン)へ流れるように勾配をつけ、その勾配は1/100%以上となります。
 これらの勾配は、雨水がバルコニーの床面に溜まらないようにするために大切なものです。
 壁面の立上りも大切で、腰壁(バルコニーの外側の壁)の立上りは250mm以上で、室内側の壁(サッシ枠の下)
 の立上りは120mm以上とします。
     

 
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