地盤調査
住宅新築工事前に行われる地盤調査は、住宅をしっかりと支持できる地盤であるかどうかを調査するものです。
地盤調査の結果次第では、地盤改良工事(地盤補強工事)を行うことになります。
住宅建築前の地盤調査の方法には種類がありますが、「
スウェーデン式サウンディング試験(SS試験)」又は
「ボーリング貫入試験」のいずれかを用いることが多く、特に「SS試験」が多く用いられます。
「新津の家」も「嘉山の家」と同じく「SS試験」で地盤の調査を行いました。
地盤改良工事
建物を支える地盤が軟弱であると地盤沈下が起こる可能性があり、結果、建物が傾いたり建物の品質を大きく損ねる
場合があります。
地盤調査の結果、軟弱地盤だった場合には、地盤改良工事を行う必要があります。
地盤改良工事には種類があり、代表的なものは、表層改良工法・柱状改良工法・鋼管杭工法です。
「新津の家」では「嘉山の家」と同じく柱状改良工法の「
ピュアパイル工法」を採用しました。
基礎工事
木造住宅の基礎は、
直接基礎である「ベタ基礎」又は「布基礎」が採用されることが一般的です。
「新津の家」では「べた基礎」を採用しました。
一般的に費用面では「ベタ基礎」の方が高額になることが多く、「嘉山の家」の「布基礎」より25万円程の増額と
なりました。
「ベタ基礎」が「布基礎」より優れていると言われる方もいらっしゃいますが、常に優れているわけではなく、
地盤の状態、地盤改良工事の方法、建物の工法、費用面等を総合的に考え、基礎の種類を選択することが重要です。
基礎工事のおおよその流れ
①砂利敷き、捨てコンクリート(略称:捨てコン)
↓
①墨出し
配筋工事の基準となる線を捨てコンに表示すること。
↓
②配筋工事
基礎の底にあたる底盤(コンクリートスラブともいう)を先に配筋し、その後、基礎の立上り部分を配筋します。
鉄筋と鉄筋は結束線で結んで、コンクリートを打設する時にズレてしまわないよう固定します。
配筋の下にスペーサーブロック(通称:サイコロ)を敷き、コンクリートの厚み(かぶり厚)を確保することも
重要な行程です。
↓
③コンクリートの打設
底盤部分と立上り部分のコンクリート打設工事におおよそ2~3日かかります。
バイブレーターで余分な空気や水を抜き、しっかりと締め固めることも重要です。
しばらく養生期間をおき、コンクリートが固まれば型枠を撤去します。
養生期間は3~8日程度が一般的です。
次ページ